いぼとは
いぼと言われるものには尋常性疣贅、伝染性軟属腫などがあり、特に伝染性軟属腫は水いぼと言われます。いずれもウイルスが原因です。
主に人から人へ直接的接触または間接的接触で感染します。
加齢性変化でできる脂漏性角化症をイボと呼ぶ事もありますが、ここではウイルスが関連しているものをイボとします。
尋常性疣贅
ヒト乳頭腫ウイルス(ヒトパピローマウイルス)の感染によってできるできものです。
全世界に共通してお子様にできる事が多いです。
触ると他の部位や他人にうつっていくので治療をする事が望ましいです。
治療
液体窒素による凍結治療が一般的ですが、難治であれば局所麻酔をおこない電気メスや炭酸ガスレーザーで焼却する治療もあります。
その他サリチル酸外用や、ヨクイニン(ハトムギの種皮を除いた成熟種子を乾燥させた生薬)内服の併用も場合によってはおこないます。
伝染性軟属腫
ポックスウイルスの感染によってできるできもので、尋常性疣贅と同じくお子様にできる事が多いです。
このウイルスは毛に感染すると考えられており、尋常性疣贅が手足によくできるのに対して、これは毛のある身体にできる事が多いです。
免疫ができると自然に消退していくとされていますが、それがいつになるかはわからず、多発してしまってから治療するとより大変である事や、その間他人にうつしてしまう事からも数の少ないうちに治療をしてしまう事をお勧めします。
プールの水ではうつらないため入ってもよいですが、タオル、浮輪、ビート板などを介してうつるためこれらの共用は避けるよう、日本臨床皮膚科医会と日本小児皮膚科学会で統一見解が得られています。
治療
セッシで除去するのが一般的ですが、場合によっては硝酸銀を塗布する治療(自費治療となります)もあります。
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