乾癬とは
皮膚の表皮は下から基底層、有棘層、顆粒層、角質層の4層からなり、基底層で新しい細胞が作られ、徐々に上に移動して角質層で垢となって剥がれていきます。これをターンオーバーと言い、通常28~40日のサイクルでおこなわれています。
乾癬ではこのターンオーバーが4~7日と著しく短縮し、皮膚の粉(鱗屑)を伴った境界明瞭な皮疹ができます。
皮疹は機械的刺激を受けやすい部位にできやすいです。
乾癬の根本的な原因はわかっていませんが、遺伝的素因に様々な環境因子(不規則な生活や食事、ストレス、肥満、感染症、薬剤など)が加わって発症すると言われています。
尋常性乾癬、乾癬性関節炎、敵状乾癬、乾癬性紅皮症、膿疱性乾癬などに分類されます。

治療
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- 塗り薬
- ステロイドやビタミンD3製剤。
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- 紫外線治療
- 当院ではナローバンドUVB、ターゲット用エキシマライトを使います。
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- 飲み薬
- 免疫抑制の薬(シクロスポリン)、免疫を調整する薬(アプレミラスト)など。
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- 生物学的製剤
- TNFα阻害薬、IL-12/23阻害薬、IL-23阻害薬、IL-17A阻害薬、IL17受容体A阻害薬など現在9種類のものがあります。適応と思われる患者様は市中病院または大学病院へ御紹介させていただきます。
①~④を患者様と相談しながら治療をおこなっていきます。